ムーヴキャンバスがレトロでいい!そしてキャンバスの実力
大手自動車メーカーのダイハツは2016年9月7日、同社の主力車種「ムーヴ」に新型が登場しました。
その名は「ムーヴキャンバス」。
ムーヴと称しているものの、実際にはタントやココアをベースにした出来になっています。
ダイハツがターゲットにした客層は女性。近年の女性行動や特性を分析。
その結果、海外旅行や豪華ブランド品を身に付ける等お金がかかる優雅な事は出来ないものの、休日に遊びに行く、ドライブに出掛ける、買い物をする際に移動手段であるクルマから“非日常の空間”を演出している事が特徴です。
ただ実際には、男性客からも好評でダイハツの予測よりも約4倍の受注を受けているため、今後納車が延びる(遅くなる)可能性があるとも言われています。
ここでは、ムーヴキャンバスのセールポイントをまとめてみます。
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1、基本的なスペック
グレードは4種類用意。低い方からL・X・Xリミテッド・G。全てのグレードに2WDと4WDの設定があり、自動ブレーキ(詳細は後術)が搭載されています。低いグレードのL・Xについては自動ブレーキが搭載されていないタイプを選択する事も出来ます。
標準的な値段は125〜170万円ほどと軽自動車ではよくある値段です。決して安くもなく、高くもないと言った感じです。
ボディサイズは3395×1475×1655mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは2455mm。車両重量は920kgとなっています。
全高が見た目よりも高い事が特徴で、この手のクルマでは頭が天井等の上部にぶつかるため少しかがんで乗らないといけないと言う不便さがありました。
ムーヴキャンバスではそれを解消させるために、従来のムーヴよりも約25mm高さを高くしました。これによりスムーズな乗り降りが可能になった事も大きなセールスポイントです。
気になる燃費は、JC08モード換算で2WDが28,6km/?、4WDが27,4km/?となっています。
2、外観
レトロ感が醸し出し、ココアで見られる「かわいらしさ」「女性らしさ」を融合させたデザインです。ファッションの世界では昭和の時代に流行った服が今流にアレンジされて若い女性を中心に着られていますが、この流れをクルマにも応用した格好です。正面に付くエンブレムがメッキ加工となっており、やはりこれも昭和の時代のクルマで流行ったスタイルです。
ヘッドライトは、よくあるハロゲンではなく、「Bi-Angle LEDヘッドランプ」と称する新しいタイプを採用。
外周のリングに3粒の「クリアランスランプ」があしらわれ、ジュエリーのような光り方をしており、とても美しく発光するのが自慢。これにもファッション性が感じられます。
1灯ロービーム&ハイビームと、夜間カーブの先を照らす「オートレベリング機能」を搭載するため、夜道の決して条件が良くなくても確実に遠くまで視認出来るので、ヘッドライトの進化こそがクルマに欠かせない「安全」を向上させたと言って良いでしょう。
後部座席は両側ともスライドドアを採用。軽自動車では珍しいと言え、基本的な作りそのものに豪華さを感じられます。
スライドドアになったため、運転席・助手席からの移動が楽になった事も特記できる点。
スライドドアの開口部(開く大きさ)は595mmと広く、前座席から後ろ座席に大きな荷物等を移動させる場合、少ない歩数・労力で行えてしまうのも“女性視線“に立った作りと言えます。
ボディカラーは「ストライプスカラー」と称するものが2トーンで8色。モノトーンカラーが9色の合計17色あります。
パステルカラーだけでなく黒等の地味な色も豊富で、特に男性オーナーはこれを選ぶ傾向が強いため、この色を設定する事自体、ダイハツ側としては「男性客も少なくない」と判断している証拠とも言えます。
3、車内
車内に入ると目立つのが「引き出し」の多さ。運転席、助手席、後部座席の座面とあらゆる場所にあります。後部座席のそれは「置きラクボックス」と称し安価なグレードを除き標準装備。
通常の大きさで317×272×30mm(長さ×幅×高さ)ありますが、大きさを広げる事(これを「バスケットモード」と称する)も可能で高さが130mmまで出来る。すなわち、大きな荷物を座席等に置く事なく、専用の引き出しに入れる事で荷物の破損や汚す事を防止し、荷物があってもゆったりと人が乗れる事が特徴です。
また、床に敷くマットは汚れやすく脱着や掃除が大変で面倒。ムーヴキャンバスはオーナーが女性になる事を想定しているため、マットの掃除を簡単にさせているのも特徴で、脱着させやすいようにしています。
運転席周りは、白か黒を基調にした色を選択する事が出来ます。メーター類は中央に配置。ギアは上から下に降ろすよくあるタイプ(ゲート式やコラム式ではない)で、パーキングブレーキは足踏み式とこれもダイハツ車ではよくあるパターン。
エアコンは安価なグレードを除き、触ると自動で作動するタイプを搭載。同様にオートライトも搭載していますが、運転手の任意で入・切にする事が出来ます。
運転席右側のスイッチ類は、押しボタン式のエンジンスタートキーに加えて、後部座席側のスライドドアの開閉ボタン(もちろん施錠も可能)、低燃料モードや「スマートアシストU」と称する安全性を高めた装置(詳細は後術)の入・切ボタンもあります。
カーナビついてはダイハツで初めての技術を搭載。バック運転は女性が苦手としている事が多いですが、これを少しでも楽に出来るようにさせるため、バック時に後ろの状況が映ると同時に、車体を上から見上げた映像も映るようになりました。これを「パノラマモニター」と言います。
4、安全性能
昨今のクルマでは安全性能は特に重視される点で、軽自動車でも例外ありません。
ムーヴキャンバスでは、前述の「スマートアシストU」と称する安全性を高めた装置があります。
何なのか?と言うと、衝突被害軽減ブレーキ、車両・人に対して衝突警告機能、車線逸脱警報、誤発進防止機能(前方・後方)等です。あくまでもこれらは、事故発生の可能性が高まった時に限り使用するもので、これを頼りに運転する事は絶対にやらないようにしてください。機能としては搭載されているものの、使わずに越したことはありません。
これ以外にも、前照灯を従来よりも明るくする事で夜間に視認性向上、車体強度の強化、エアバックの向上等もあります。
ムーヴキャンバスに限った事ではなく、ダイハツ車全体で同じような安全対策が施されています。
「安全性能」と「使いやすさ」を両立させた理想的なクルマと言えます。
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